その他・用語

月読初等陸軍女子学園

3年の全寮制学園生活を通して「自主独立した一人前の女性」として社会に貢献する校訓を掲げている。軍事的には正規の軍人ではなく、通常の一般教養カリキュラムに軽度の軍事訓練が追加された予備役に近い組織。特に選抜科は予備役将校訓練課程に近い奨学金システムを持つ。

有事の際は離島警備隊と共に敵対勢力の排除、あるいは正規軍による増援を呼び込むための橋頭保を確保するために動員される。学園生徒たちの仕事は戦闘地域からの民間人の避難誘導・保護、兵站路の運営と警備などの後方任務となる。

普通科

一般教養を専門にするコース。受けられる教育は通常の学園と変わらないが、基本的な軍事教練(軍事関係法、行進、銃の扱い、簡単な個人用防御陣地の構築)などが追加されており、またその教育を支援する手当が支給されるため、学費は通常の学園よりも低い。学生主体による部活動なども組織・運営されている。また、学園生活を取り仕切る生徒会は通例として普通科生徒を中心に構成されている。

普通科生徒は青色のリボンを着用する。

選抜科

軍・警察などの政府機関へ進学を重視したコース。通常カリキュラムにさらに高度な軍事教練(軍事作戦の基本、兵の指揮、長距離行軍など)が追加されており、志願に体力テストの合格が必要など、本格的に正規軍を目指す生徒が集められている。が、体力テスト自体は運動部所属であればパスできるほどの難易度である。卒業後に入隊すると下士官待遇で入隊できるなどの利点があるが、それ以上に学費のほとんどを国が負担するため非常に安く、卒業後の進路に関わらず志願者は少なくない。

選抜科生徒は緑色のリボンを着用する。

看護科

医療従事者を目指し勉学に励むコース。3年間の教育を通して看護師の国家資格取得、あるいはさらに進学して医師としての専門教育を受けるための準備をする。志願の際は面接試験があり、医療従事者としての気質も評価されるため倍率が非常に高い。ちなみに、先の大戦で療養中の兵士が軍属である看護師の言うことを聞かないことが多発したため従軍医療従事者は看護師から士官待遇であり、当学園でも看護科生徒は選抜科生徒よりも階級が上になっている。

看護科生徒は赤色のリボンを着用する。

予備役奨学金

卒業後、正規軍での1年の従軍、あるいは予備役に3年登録することを条件として、一定額の奨学金を国が支給する制度。普通科であれば学費がほとんど無料になり、選抜科であれば生活費として利用できるほどには支給される。国民からは「軍部が貧乏人を金で買っている」とあまり評判は良くない。

離島警備隊

月読の防衛を担う即応部隊。島に駐在する正規軍部隊だが大多数は予備役で、平時は民間人として一般の生活をしている。